流れのほとり NO.30
<大空は神の栄光を現わす>
秋の空は高く澄んでいます。思わず深呼吸をしたくなります。空気が澄んでいるからでしょう。奥多摩の山々が近くに見えます。人間が大空にあこがれ、この青空の向こうに何があるのだろう、と探究心を抱くのは当然のことでしょう。
このようにして星空を見て天文学が発展し、近代になってからは風船を上げて観測し、ロケットを上げて成層圏の上を調べてきました。望遠鏡も進化発達して、今では私たちのいる銀河系の外の様子まで知ることができるようになってきました。
1969年にアメリカはアポロ計画によって人間を月面に立たせる、という素晴らしいことを行いました。人工衛星がいくつも地球の周りを回っているようになり、衛星が衝突する危険が出ているそうです。
日本も遅まきながら、ロケットを上げて宇宙空間から物質を採取してきて、その成果に多くの人々が、特に科学者たちは関心を持っているようです。最近ではアメリカのお金持ちが宇宙旅行を楽しんだ、というニュースが話題になりました。
しかし、残念なことですが、これらの宇宙探索の一番の目的は軍事的なことだそうです。そのために莫大なお金がつぎ込まれています。
<海に行こう!>
私は、個人的に宇宙よりも海、海中、海底に関心があります。地球の大部分は海の水で覆われています。夏に海に行って、海岸に立つとその広さに感動します。北海道の室蘭の地球岬に行くと、海と空しか見えないような広大な景色と美しさに圧倒されます。若い頃、横浜からシンガポールまで船旅をした時も香港を過ぎてバンコクに向かう東シナ海の広さに感動したことが忘れられません。
軍事的には宇宙開発は意味があるのでしょう。しかし、資源や人間の生活向上のための物質ということになると、宇宙空間には余り期待ができないのではないでしょうか。そのために国家があのような莫大のお金とエネルギーを費やすのに意味があるのか、と考えてしまいます。それならば、私の好みの海にそのお金とエネルギーを注ぎこんだらどうだろうか、と考えます。例えば、海底にどんな資源があるのかはまだよく分かっていないようです。分かってもそれをどのように取り出して、人間生活に有効利用したら良いのかその術を知りません。釧路の炭鉱は陸上から海底に穴を掘って掘削していました。日本の海の中にはメチルハイドレードが大量にあるのだそうです。これは天然ガスとして使えるのだそうですが、海中から取り出すよい方法がまだ見つからないのだそうです。レアメタルなども海底にある可能性が高いそうです。このように海底資源を詳しく調査し、その発掘方法を得るならば、日本も豊かな資源国になれるのではないでしょうか。
<珍しい魚たち>
深海には私たちが水族館でしか見られないような珍しい魚が沢山います。これもまだ充分に調べられていないそうで、もっと様々な魚がいるそうです。現在、日本は深海調査船「しんかい6000」を持っていて調査していますが、6000メートルより深い所までは沈めません。早く「しんかい8000あるいは9000」を造って日本近海の世界で一番深い所を調査して、今まで見たことのない海底、深海魚を見つけてもらいたいものです。
<神は大空と海を創造された>
こう考えてくると、聖書のことばがグ~ンと、身近になります。創世記1章7節に、「神は仰せられた。『大空よ、水の真っただ中にあれ。』神は大空を造り、大空の下にある水と大空の上にある水を分けられた。」とあります。また、21節に「神は海の巨獣と、水に群がりうごめくすべての生き物を種類ごとに創造された。神はそれを良しとみられた。」と書いてあります。
コロナ感染が少し収まってきました。近くの水族館に行き、創造の美しさを堪能し、「セルフィシュ」という「魚?」を捨てて、創造主の御名をほめたたえたいものです。