日本福音キリスト教会連合

「天の御国に入る人」マタイ7:21~27

 
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2022年4月から「上水めぐみキリスト教会」の牧師。 サイクリングやジョギングが趣味。

主イエスは、山の上で弟子たちに天国に入る人、天国人、即ち、私たち、クリスチャンがこの地上でどのように生き、どのように考え、行動するかについて教えてこられました。その教えが今日の箇所で終わります。

まず、主イエスは、「イエス様に向かって、『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではない。」と言われました。「えっ、そうなの?」とちょっと驚かされる発言です。教会やクリスチャンの集会に行くと、とても熱心な方がおられ、「主イエス様、主イエス様」と大きな声を出してお祈りをする人がいます。このように熱心に祈ることは何も悪いことではありません。しかし、イエス様はそのように熱心にお祈りをする人が必ずしも天の御国に入るのではない、熱心なお祈りによって私たちは天の御国に入るのではない、と教えられたのです。

1.天国に入る条件

  それではどういう人が天の御国に入るのでしょうか?

21節によると、「天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです。」口で主イエス様、神様とお祈りすることは良いことで、大切なのですが、もし私たちが口先では「イエス様、神様」と熱心に祈っていても、神様の、イエス様のみこころに従い、それを行わなければ、天の御国に入ることができない、とイエス様は教えられたのです。

ではどうしたら父なる神様のみこころを従順に行うことが出来るのでしょうか?

それには、神様のみこころを知ることです。

2.神様のみこころを知る方法

 どうしたらみこころを知ることが出来るのでしょうか?

それは私たちが聖書を読み、聖書に書かれていることを正しく理解することです。なぜなら、神様は御自身のみこころを聖書の中に書き示されたからです。(これを啓示と言います)

聖書を読んで、その教えを正しく理解するにはどうしたらよいでしょうか?

①お祈りすること

まず、聖書を読む時に、「神様、これから聖書を読みます。みことばの意味を教えてください。」と聖霊なる神様に願いお祈りすることです。

②正しく読む

次に、日本語の文法に従って正しく読むことです。どういうことかと言いますと、ある人は自分の好きなことばを探して、文章の脈絡を無視して、あっちこっち拾い読みして、聖書を読み、理解した、と思っている人がいます。このような読み方では、父なる神様のみこころを知り、正しく理解することはできません。

③グループで読む

第3に、グループで聖書を一緒に読み、学ぶことが聖書理解の助けになります。自分では気づかなかったことを同じグループの人の意見からそのことに気づき、理解出来ることがしばしばあります。

④み言葉そのものの理解

第4に、礼拝の中で語られるみことばを通して聖書のことばの意味を正しく理解することです。旧約聖書時代、預言者たちは「主はこう言われる」と言って、神様のみことばを語り告げました。現在、旧新約聖書が完成している時代では、神様は牧師や伝道者や教師を通して聖書のことばを説き明かし、私たちに教えてくださいます。日本の教会では、ともするとこのことが疎かにされて、聖書のみことばの説き明かしよりも、牧師による経験談、霊的な教訓話、所謂、「良いお話」「ためになる話」が語られる教会があります。これらは人間の話であって、神様のみことばではありません。

⑤聖霊の光に照らされて

父なる神様のみこころを知るために大切なことは、聖霊の光を照らしていただくことです。先程も言いましたが、聖書を読む時に「神様、この聖書のことばを理解出来るように教えてください。助けてください。」と祈ることです。そして読んだことばを祈り心を持って、考え、思い巡らすことです。その時、聖霊なる神様は私たちに光を当て、神様がその聖書の箇所を通して私たちに語り、教えようとしておられることを明らかにしてくださいます。

3.最後の審判

 さて、イエス様は天の御国に入る人は、ただ熱心に祈り外面的にクリスチャンらしい人ではなく、「わたしの父のみ心を行う人」だと言われました。みこころを知ってそれに従順に従い、実行する人です。

そこでこのことを分かり易くイエス様は22~23節で説明されました。

「その日」とは、この世の最後の日、終わりの日のことです。その日には最後の審判があります。そこでイエス様はすべての人間を裁かれて、二つのグループに分けます。一つのグループの人は、イエス様に受け入れられ、罪赦されて、天の御国に入ります。もう一つのグループの人は、イエス様に拒絶され、あなたのことは知らない、と言われて永遠の滅びに入れられる者たちです。

22節によると、その最後の審判の日には、「多くの人々が」「主よ、主よ、私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの奇跡を行った。」とイエス様にアピールするでしょう、というのです。これはどういうことでしょうか?

これらの多くの人は、イエス様の名前を使って預言をし、悪霊を追い出し、奇跡も行った人たちです。ところが最後の審判である神様の裁判の時に、裁判長である父なる神様はそれらの人を受け入れず、彼らの罪を罰し、拒絶されるというのです。そこでこれらの人は「え~。私たちはイエス様の名前を使って預言もしたし、悪霊を追い出したし、奇跡も行ったのに、なぜ受け入れられないのですか?」と神様にクレイムを付けたのです。しかし、神様は彼らのことを不法を行う者たち、即ち、神様の法律に従っていない者たちだと言うのです。また、神様は彼らを知らない、と言われるのです。

 まとめ

イエス様はここでどういうことを教えておられるのでしょうか?

  • たとえイエス様の名前を使って預言(説教)をしたり、悪霊を追い出すという霊的な働きをしたり、人の目を驚かすような奇跡を行ったりして、人間の目には素晴らしいクリスチャンや牧師、伝道者に見えている人たちでもイエス様は知らない、と拒絶する人が多くいるということです。
  • イエス様に受け入れられるポイントは私たちが神様のみこころに従い、イエス様に「知られていて」、私たちもイエス様を知っていると言うことです。知識があることと知っていることは違います。私たちは日本の首相、安倍首相を知っていますが、個人的に会ったこともなく、人格的には知りません。これと同じで、イエス様のことに付いて少し知識があるので、知っているかもしれませんが、イエス様を個人的に、人格的に知っているかどうかがここで大切なのです。イエス様を主として信じ、救い主と信じて、イエス様と人格的な交わりを持って知っている、つまりこれが父なる神のみこころを行い、従っている、と言うことです。口ではクリスチャンのように話していても、自分は神様のみこころを行っていなければ、それはイエス様を知っていることになりませんし、イエス様も私たちを知らない、と言われるのです。
  • これは神様のさばき、審判です。終わりの日にはっきりと分かることです。それまでは偽預言者や偽教師、偽クリスチャンが私たちの周りにいるということを教えています。私たちにはそれを見分けるのは難しいことです。が、神様は正しいさばきを行われます。

4.人生の家を建てる

 イエス様は、このことを譬えを使ってさらに説明されました。24節を見てください。「ですから、わたしのことばを聞いて、それを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人にたとえることができます。」そうです。イエス様のことばを聞いて、それに従い行うことが重要なのです。「岩の上に自分の家を建てる人」のことをイエス様は「賢い人」だと言われました。なぜなら岩の上に自分の家を建てましたから、洪水が押し寄せて来ても、強風が吹いても、家は倒れないからです。つまりみことばを聞いて、そのみことばに聞き従い、実行する人の人生は、例え人生の嵐がやってきてもそれによって破壊されることはないのです。しかし、みことばを聞くだけで、みことばを行わない人、神様のみ心に聞き従わない人の人生は、人生の嵐が来ると、彼の家、人生は破壊されて、その倒れ方はひどいものになります。

岩の上に建てられた家と砂の上に建てられた家は外面的には全く同じに見えます。外からでは違いが分かりません。違いが分かるのは、嵐がやって来た時です。

人に「あの人は素晴らしいクリスチャンだ」と評価されることが大切なのではなく、イエス様に「賢い人」だと評価される人、即ち、イエス様を知り、イエス様に知られている人、その人は、「主よ、主よ、」とお祈りするだけではなく、父なる神様のみこころを従順に実行する人です。

イエス様という岩の上に自分の家を建てるようなクリスチャン人生を私たちは送り、たとえどんなに激しい人生の嵐がやって来てもびくともしないクリスチャン人生を歩んで行きましょう。

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2022年4月から「上水めぐみキリスト教会」の牧師。 サイクリングやジョギングが趣味。

Comment

  1. 夫博美 より:

    おはようございます。
    夫博美(旧姓、花本)と申します。
    以前、シンガポールと日本で1度づつお会いしたことがあります。
    牧野先生がこちらにいらっしゃると聞き、訪問いたしました。
    恵みあふれるメッセージをありがとうございます。
    岩の上に家を建てる者となりたい、試みの時には、迷いがちな者ですが、み言葉によって迷わずに進めることを改めて知ることができて感謝します。

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