流れのほとり⑩By a strem of Water
玉川上水の秋が深まってきました。遊歩道は銀杏をはじめ木々のきれいに色づいた落ち葉が日に日に増して、まるで茶黄色の絨毯の上を歩いているようです。初めは土が見えパッチワークのようでしたが、今は枯れ葉の厚さが増し、高級絨毯のようにふかふかになりました。見上げると、葉の少なくなった木の枝が青空をバックに芸術的な切り絵のような模様。落ち葉を音を立てながら踏み分けて歩き、「かれはどうしているかな~」「もう胃腸もよくなっただろうか」「もう、え~だろう」と、秋は友を気遣い、物想いに誘います。葉が無くなり、小鳥たちのさえずり声がいつもより近く、心に響きます。
<アドベントが始まりました>
11月29日からアドベント(待降節)が始まりました。12月25日のクリスマス(降誕節)への心備えをする4週間です。教会でもクリスチャンの家庭でもクリスマスの飾りを付けます。教会では4本のろうそくを立て、1週間に一本ずつ火を灯し、クリスマスには4本のろうそくの灯が輝きます。
「闇の中を歩んでいた民は、大きな光を見る。死の陰のちに住んでいた者たちの上に光が輝く。」
という預言者イザヤの預言のとおりに、「人の光」として生まれたイエス・キリストの誕生を象徴した「光」です。
<この世の闇>
新型コロナウィルスの感染が拡大し、多くの人々が「闇の中を歩んでいる」のではないでしょうか。玉川上水の遊歩道も6月頃からつい先月までは葉が繁り、昼間も暗い所が多かったですが、今は葉が落ちて、明るくなり、太陽の光がサンサンと降り注いでいます。
私たちは、今、どんな道を歩んでいるでしょうか?
コロナで職を失い、これからどうしようか、と悩み、考えている暗い道を歩んでいるでしょうか?あるいは、職は失わなかったが、給料は下がり、ボーナスも少なくなり、住宅のローン返済計画を見直さなければならない先を見通せないデコボコで曲がりくねった道を歩んでいるでしょうか?思ってもいなかった病気にかかり、病院通いをしなければならなくなり、健康面で不安な道を歩んでいるでしょうか?
<クリスマスとは?>
クリスマスはクリスト(キリスト・救世主)が人として誕生し、私たちの世界に来られたことを喜び、クリストを礼拝(マス)する日です。
キリスト、救い主とは何からの救いを成す人なのでしょうか?
イエス・キリストは次のように言われました。
「医者を必要とするのは、健康な人ではなく病人です。わたしが来たのは、
正しい人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためです。」
「すべて疲れた人、重荷を負っている人はわたしのもとに来なさい。わたし
があなたがたを休ませてあげます。」
・キリストは、私たちを罪(まことの神様に対して犯した罪)から救ってくださるお方です。
・キリストは、私たちの霊的な疲労から、霊的な重荷から救って解放してくださるお方です。
・キリストは、私たちの霊的な病を癒してくださるお方です。
<闇に輝く光への道>
ですから、イエス・キリストは次のように宣言されました。
「わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれも父(なる神)のみもとに行くことはできません。」
新型コロナウィルス禍の中で、不安と重荷の道を歩み、疲れの暗闇の道を歩い
ている人々に、イエス・キリストは救い主として、「人々の光」としてクリスマ
スにこの世界に来てくださいました。
今年のクリスマス、「私が道です。真理の道であり、いのちの道です。」と言わ
れるイエスの道に来て、「まことの光」に照らされて、新しい、明るい道を歩んで行こうではないですか。