流れのほとり④( By a Stream of Water)
コロナ、コロナ、猛暑日、熱中症とメディアが騒ぎ、私たちも縮こまっていましたら9月になりました。東京オリンピックで賑わったはずの2020年も後4カ月になりました。
日本には節句と呼ばれる日が5日あります。3月3日の桃の節句、5月5日の端午の節句などが身近です。その5つある節句の中の一つ、9月9日は重陽(ちょうよう)の節句で菊の節句と呼ばれます。「六日のあやめ、十日の菊」と言うたとえは、9日ではなく、10日に菊の花を持って来ても役立たないことから、時機に遅れて役に立たないことをたとえることばです。
菊のサウンド「きく」は「聞く」につながります。
イエス・キリストは繰り返して「聞く耳のある者は聞きなさい。」「耳のある者は聞きなさい。」と言われました。面白い表現です。
どういう意味なのでしょうか?
イエスは譬え話を語られ、この句を使われました。
通常余りなさらないのですが、イエスはこの譬え話の意味をご自身で説明されました。それはこうです。
「みことば」とは、イエスのことばであり、更に広く言えば、聖書のことばです。「聞きなさい」とは、聖書のことばを聞きなさい、と言うことです。
「耳のある者は聞きなさい」とは、ただ音を聞くことではありません。人の口から発せられることばを音として聞くことにとどめずに、そのことばの意味を理解し、心の中にまで入れることではないでしょうか。ですからこの「聞く」は「聴く」と言う漢字の方がその意味をよく現わしているようです。
「聴」と言う漢字は誰が考えたのかは知りませんが、ステキな漢字です。まず耳をそば立てます。その上、十四の心と書きます。14の心を持って聞くのが「聴く」ということです。
聖書のみことばに耳を傾けてみて下さい。そしてあなたの心を14倍広げ、14個重ねて、心に心を重ねて聴いてみてください。きっと神様のみ声が聞こえてくることでしょう。すると、みことばという種があなたの心で芽を出し、少しずつ伸びて、30倍、60倍、100倍の実を結ぶことになるでしょう。あなたの秋は大豊作の秋となります。