日本福音キリスト教会連合

流れのほとり NO.18

 
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2022年4月から「上水めぐみキリスト教会」の牧師。 サイクリングやジョギングが趣味。

<聖火リレー>

聖火リレーが始まりました。新型コロナウィルスの感染拡大で、やる、やらない、とメディアを賑わせていました。復興五輪の掛け声通り福島県から始めたのはよかったです。

聖火をリレーして繋ぐと言うアイディアは聖書から来たものだと思います。聖書の中には火を繋いで行く、と言うことが出て来ます。

聖火のような火のことを英語ではトーチ(torch)と言います。

<世の光です>

私たちはイエス・キリストを信じることによって罪赦され、『世の光』として生きるようにされます。イエス様は「あなたがたは世の光です。」(マタイ5:14)と弟子たちに言いました。山の上にある町は、夜、真っ暗になっても家々からの光が遠くまで届きますから、遠くから町があると分かります。丁度そのように、クリスチャン達も「世の光」として神様の光を世界、社会の中に照らし、悪の闇に光を射し入れます。

イエス様は更に続けてこう言われました。「明かりをともして升の下に置いたりはしません。燭台の上に置きます。そうすれば家にいるすべての人を照らします。」つまり、クリスチャンは自分が「世の光」とされたのに、その「光」を隠してクリスチャンではないような振舞いをして、光が他の人に見えないようにするような事はしません。反対に、光ができるだけ遠くまで、出来るだけすべての人に届くように高い所のような光をさえぎる障害物のない所に置きます。イエス様は言われます。「このように、あなたがたの光を人々の前で輝かせなさい。人々があなたがたの良い行いを見て、天におられるあなたがたの父をあがめるようになるためです。」

<わたしは世の光です>

又、イエス様は、ヨハネ8章で「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」とも言われました。

イエス様が世の光、そのものであります。光のソース(源)はイエス様です。私たちがイエス様を信じ、その教えに従って生きるならば、私たちはイエス様が与えて下さるいのちの光を持つ者になります。つまりクリスチャンは福音の火(灯)を持っている者、その灯を世の中の人々に届け、拡げて行く者ですから、トーチ・ベアラー(torch bearer)とも呼ばれます。実際にこの名前を付けたキリスト教団体があり、その団体が建てたクリスチャンの宿泊施設が山中湖畔にあります。

<懐中電灯はトーチか?>

余談ですが、英語でトーチとは懐中電灯の意味でも使われます。しかし、アメリカ人は懐中電灯の事をフラッシュ・ライトと言います。停電になった時、英国人と米国人が一緒にいると、「フラッシュかトーチか、どっちだ。」と懐中電灯を捜すのに混乱が起きます。

日本語の懐中電灯というのはなかなか良い造語だ、と私は思っています。漢字で書く時は「懐」と言う字が難しく、画数も多いので大変ですが、「懐中」とは、ポケットの中に入れることができる、と言うことですから、携帯できる電灯と言うことです。現在、私たちは小型でポケットに入る電話のことを携帯電話と命名し、通称でケータイと呼んでいます。これを懐中電話と命名していたらどうなっていたでしょうか?通称はカイデンとなったのでしょうか?変ですね。

トーチ、世の光を懐の中に入れている人、いつも携帯して持っている人がクリスチャンだ、と考えると意味が深いです。そういう意味で私たちも聖火ランナーになりたいものです。

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