日本福音キリスト教会連合

「宣教は続くよ、どこまでも」 使徒の働き1:1~5

 
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2022年4月から「上水めぐみキリスト教会」の牧師。 サイクリングやジョギングが趣味。

イエス様の山の上での説教(マタイ5章~7章)からのメッセージを終えました。これからは使徒の働きのみことばを連続して説き明かしていきます。

<敬愛する神 愛人さま>

使徒の働きの日本語訳は「テオピロ様。」という書き出しで始まります。テオピロという名前の人に送り渡すためにこの書は書かれたことが分かります。テオとは神という意味です。ピロとは愛すると言う意味です。ですからこの人の名前は、「神に愛されている人」とか「神を愛する人」という意味のある名前です。日本語で言えば、神(じん) 愛人(あいと)さん、という名前になるでしょうか。テオピロ様みたいに神様を愛している人に書かれたのですから、この書は、私たちクリスチャンへの書ということができます。

<前の書>

次に、「私は前の書で」とあります。このことから、この人は前にもテオピロ様に手紙を書いたことが分かります。誰なのでしょうか?

ルカによる福音書1:1~3をお開きください。

「私たちの間で成し遂げられた事柄については、初めからの目撃者で、みことばに仕える者となった人たちが私たちに伝えたとおりのことを、多くの人がまとめて書き上げようとすでに試みています。私も、すべてのことを初めから綿密に調べていますから、尊敬するテオピロ様、あなたのために順序立てて書いて差し上げるのがよいと思います。」

このことばから、使徒の働きを書いた人は、ルカの福音書の著者=ルカだと言うことが分かります。

この当時、ルカを始め、イエス様の弟子たちは、目撃者、実際に見聞きした者として、また、イエス様の教えに従う者として、イエス様が成し遂げられたことをまとめて書いていました。ルカがルカの福音書をテオピロ様に書く前に、すでに何人かの弟子がそのような書を書いていましたが、ルカは改めて①それらすべてのことを、②初めから、③綿密に調べて、④順序立てて、書こうとしたのです。

そうすることによって、テオピロ様が「すでにお受けになった(イエス様の)教えが確かであることをよく分かっていただきたいと思って」ルカは、ルカの福音書を書きました。これがここで言われている「前の書」です。

使徒の働きの1章1節でルカは、「前の書」であるルカの福音書で何を書いてテオピロ様にお伝えしたと言っているのでしょうか?

それは、「イエスが行い始め、又教え始められたすべてのことについて書き記し」たのです。つまり、イエス様のすべての行動と教え宣べ伝えられたことを書き記しました。イエス様の宣教の働きについてです。また、ルカの福音書に書いたすべてのことは、イエス様が「天に上げられた日までのことで」(2)です。つまり、イエス様の十字架、よみがえり、その後40日間弟子たちの間におられた時になされたことをすべてを書きました。ところが、イエス様が昇天してからのことはまだ書いていません。それらのことをこれから書いてテオピロ様にお伝えしようとしているのです。

ここで2節を注意深く読んでみて下さい。「それはお選びになった使徒たちに聖霊によって命じた後、天に上げられた日までのことでした。」と書かれています。ここから分かりますように、イエス様は天に上げられる前にイエス様が「お選びになった使徒たち」つまり12使徒たちですが、イスカリオテのユダは離れ、死に、11人になりましたが、後からマッテヤを選び、補充し12使徒になりました。この使徒たちに「聖霊によって命じた」のです。

<イエスの宣教は続く>

これはどういうことでしょうか?

イエス様が昇天してからは、イエス様はどのように働かれ、クリスチャンたちを教えるかというと、聖霊なる神様によって「行い」、「教え」を継続する、ということです。

つまり、前の書、ルカの福音書では「イエスが行い始められたすべてのことについて書き」ましたが、これから、昇天してからは、イエス様は聖霊様によって行い(働き)、教える、ということです。イエス様の働きと教え、宣教は、イエス様の姿を肉体的な目では見えなくなっても続いて行きます。イエス様は聖霊なる神様によって宣教を続けて行かれると言うことです。そのことを使徒たちに命じ教えられました。

ですから、私たちはこの書を「使徒の働き」と名附け呼んでいますが、正確に言うと、「聖霊によって使徒たちを通してなされたイエス様の働き」ということです。

使徒たちは、イエス様によって選ばれた12人ですが、イエス様の聖霊の働き、宣教の働きは、使徒たちが死んでからも続いています。イエス様を信じる人々を通して聖霊は働き続けています。ということは、この書は28章で終わりますが、それが本当の終わりではありません。本当の終わりはイエス様が再び来られる時、終わりの日に終わります。イエス様は今も聖霊様によって私たちクリスチャンを通してイエス様の働き、宣教を続けておられるのです。別の言い方をすると、私たちクリスチャンたちは、自分の人生によって「使徒の働き」続編を書き続けているのです。

3節を見て下さい。イエス様は十字架に付けられて死にました。しかし、三日目に死からよみがえられました。そして40日間この地上でよみがえりのからだをもって現れ、弟子たちと会われ、交わられ、教えられました。

<よみがえられたイエスの教え>

40日間にイエス様が弟子たちに教えられたことは、

・イエス様はよみがえられて生きていること。ある人はイエス様は今から2千年前に生きていたけれど今は生きていないと思っています。歴史上の人物だから。もう死んでいないと思っています。それは間違いです。イエス様はよみがえられて天に昇り、今も生きて働いておられるのです。「ご自分が生きていることを使徒たちに示された。」とある通りです。今も私たちの間で生きて働いておられます。私たちは死んだ過去の歴史上の有名な人を信じているのではありません。

・イエス様は「神の国」のことを語られました。イエス様は、「神の国が近づいた。悔い改めて、福音を信じなさい。」(マルコ1:15)と語り、地上でのお働きを始められました。つまりイエス様の教えは初めから今に至るまで変わらず「神の国」についてです。「神の国」とは、神様が王様として君臨し、支配している領域のことです。私たちが神の王国に入り、そこの住民になるには、イエス様を救い主、主なる神様だと信じることです。それによって私たちの罪が贖われ、赦されます。そして神様と和解し(罪赦されて)、神様の子として親しく神様と交わって生きる者になります。私たちクリスチャンの心には神様が王様として君臨し、支配しておられます。クリスチャンの生活は、家庭でも仕事場でも、どこでも神様を自分の王様として認めて生きている生活です。それが「神の国」の住民として生きると言うことです。また、私たちはこの「神の国」を他の人々に宣べ伝えて行くと言う宣教の使命を与えられています。

・イエス様は使徒たちに約束をされました。「エルサレムから離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。」(4)自分たちの故郷ガリラヤに帰らないで、エルサレムに留まるように命令されました。なぜでしょうか?神様はかつてイエス様が話された「父なる神様の約束」をこのエルサレムで示されるからです。

<父なる神様の約束>

その「父なる神様の約束」とは一体何なのでしょうか?5節を見て下さい。バプテスマのヨハネはかつて自分の罪を悔い改める人々に水でバプテスマを授けました。ところが父なる神様は使徒たちに「間もなく聖霊によるバプテスマを授けられる」と約束されたのです。これはバプテスマのヨハネがかつて言ったことば「私は水であなたがたにバプテスマを授けています。しかし私よりも力ある方(イエス様)が来られます。・・・その方は聖霊と火で、あなたがたにバプテスマを授けられます。」(ルカ3:16)の通りです。聖霊によってバプテスマを授けられるとは、聖霊を受け、聖霊によって力と知恵と喜びを与えられる、ということです。この約束は、使徒たちだけではなく、使徒たちによって語られた福音を信じたすべてのクリスチャン達にも与えられました。今、生きて信じている私たちにも与えられています。私たちがイエス様を主として、また、救い主として信じる決心をした時、神様は私たちに聖霊のバプテスマを授け、聖霊により新しいいのちを与え、力と霊的な知恵と喜びを与えて下さいます。これらはイエス様のなされた業、行いです。このようにイエス様の働きは、今も、私たちの中で続いているのです。私たちクリスチャンは、聖霊によってイエス様のお働きをして行く生活をしているのです。「聖霊様、私にみこころを教え、みこころを実行できる力と知恵をお与えください。」と祈って行きましょう。そうすると、聖霊は私たちを用いてイエス様の宣教の働きを進められます。また、私たちの中には聖霊の実が結んで来ます。それは、「愛、喜び、平安、忍耐、親切、善意、誠実、柔和、自制」です。聖霊の実を結ぶクリスチャンとなりましょう。

この記事を書いている人 - WRITER -
2022年4月から「上水めぐみキリスト教会」の牧師。 サイクリングやジョギングが趣味。

Comment

  1. 中島 剛 より:

    理路整然としたお話で、感銘を覚えました。
    こんな素晴らしい説教に接することができる皆様をうらやましく思います。
    今後ときどきこちらに寄らせていただき、説教を聴かせていただきます。

  2. 中島 剛 より:

    平易かつ理路整然としたお話で、感銘を覚えました。
    こんな素晴らしい説教に接することができる皆様をうらやましく思います。
    今後ときどきこちらに寄らせていただき、説教を聴かせていただきます。

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